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新機種登場で盛り返すデジタルカメラ市場 富士フイルムがシェアトップに

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新機種登場で盛り返すデジタルカメラ市場
「FinePix F401」のヒットで、富士フイルムがシェアトップに


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、デジタルカメラ店頭市場の販売動向を週次ベースで集計した。やや停滞していたデジタルカメラ市場は、6月に入ってから販売台数が急速に伸びている。各メーカーから矢継ぎ早に投入されたスリム&コンパクトモデルが好調なためだ。とりわけ、富士フイルムの「FinePix F401」の売れ行きは顕著で、ベンダー別シェアトップ獲得に大きく貢献している。

 
図1 デジタルカメラ店頭市場の販売台数推移と前年同期比
2002年3月25日~3月31日のデジタルカメラの販売台数を100とした指数

図1


 4月以降停滞気味であったデジタルカメラの店頭市場は、6月に入ってから販売が上向き始めている。とくにワールドカップで日本代表がトルコに敗れた6月 3週(6月17日~23日)以降は、より動きが活発となり販売数で大きな伸びを示している。そして、7月1週(7月1日~7日)には、前年同期比17%増(台数ベース)に至るほどの盛り返しをみせている。

 
図2 6月発売モデルの販売台数推移
12週間(3月4週~6月2週)のランキング1位モデルの平均販売台数を100とした指数

図2


 市場活性化の原動力となっているのが、6月に登場した一連の新モデルである。ソニー「Cyber-shot P2」、カシオ計算機「EXILIM」シリーズ、そして富士フイルム「FinePix F401」などの売れ行きが、発売直後から急速に伸びている。

 とりわけ、「FinePix F401」の人気は高く、発売週(6月3週)以後、3週連続で機種(型番)別ランキングでトップを獲得している。その立ち上がりは、3月4週以降12週間のランキング1位モデルの平均販売台数を、2倍以上上回っている。(これは、2001年10月発売され大ヒットとなったソニー「Cyber-shot P5」発売直後の動きに似ている。)

 
図3 デジタルカメラ店頭市場のベンダー別販売台数シェア推移

図3


 その結果、オリンパスやキヤノンの後塵を拝していた富士フイルムのベンダーシェアは、一気に上がりトップに躍り出た。そして、機種別ランキングと同様に3週連続トップシェアを維持している。

 また、5%前後で推移していたカシオ計算機のシェアも、「EXILIM」シリーズの投入後、10%を越えるまで上昇している。

 100~200万画素クラスながら、スリム・コンパクト・すぐ撮れる、という「軽快感」あるモデルの売れ行きが目覚ましいことから、ソニーから7月下旬発売予定の100万画素クラスの小型モデルが加わることで、市場は一層の拡大が予想される。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社12社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、T・ZONE.、上新電機、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ、ビックピーカン、ワンダーコーポレーション=50音順)522店舗(2002年04月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

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