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「PDAに関するアンケート調査」 ブレークの鍵は「通信環境の改善」

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「PDAに関するアンケート調査」
PDAブレークの鍵は「通信環境の改善」


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研がホームページ上で行ったアンケート調査によると、PDAに興味を持つ非所有者の7割強がPDAで「電子メールの送受信」をしてみたい考えていることが明らかになった。だが、PDA所有者の利用状況をみると、現在の通信利用率は4割程度にとどまっており、約3割は「以前は通信をしていたが、今はしていない」と答えた。通信に対する潜在ニーズの高さと利用実態のギャップは大きい。

 
図1 PDAでやりたいこと(非所有者でPDAに興味があると答えたユーザー)

図1


 今回の調査結果によると、PDA所有者は回答者全体の9.5%。非所有者の約6割はPDAに興味を示していることがわかった。

PDAに興味を持つ非所有者を対象に、PDAで利用したい用途を聞いたところ、「電子メールの送受信」が75.7%でトップとなり、「住所・電話番号管理」(62.8%)、「メモ帳代わりに」(61.7%)が上位を占めた(図1)。

 
図2 PDAで利用していること(PDA所有者)

図2


 一方、PDA所有者の利用状況をみると、一番多かった利用用途は、「メモ帳代わり」の77.4%で、「住所・電話番号管理」(68.1%)、「スケジュール管理」(61.3%)と続く(図2)。

 
図3 PDAで満足していること(PDA所有者)

図3


 PDA所有者の通信経験をみると、経験者が約7割に達するものの、現在でも通信を行っているユーザーは、約3割程度となった。利用者の機能別満足度をみると「通信状況」は、他の項目と比べても比較的不満層が多い(図3)。この結果から、通信利用者率の落ち込みは、利用ニーズの変化というよりも「通信環境の悪さ」にあるとみられる。

 購入者のほとんどが男性ビジネスマンというPDA市場だが、ソニーの「Clie」や東芝の「GENIO e」など高機能でエンターテインメント性を高めた製品の登場により、PDAに対して興味や関心を示す層が広がりつつある。通信環境の改善や、無線LAN環境拡充などがブレークへの鍵になるといえよう。

 
■調査概要
調査期間:2002年7月11日~16日
有効回答数:2,620件
回答者の性別:男性 52.2%  女性 44.8%
回答者の年齢:20歳未満 2.1% 20代 17.1% 30代 40.1% 40代 30.1% 50歳以上 10.6%
パソコン導入時期:1年未満 1.4% 1~2年未満 3.8% 2~3年未満 13.9% 3~4年未満 18.8% 4~5年未満 14.6% 5~10年未満 13.1% 10年以上 34.4%
 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)733店舗(2002年07月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

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