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好調続くメモリーカード市場 2002年8月期は前年比159%

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好調続くメモリーカード市場
2002年8月期は前年比159%


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、メモリーカード市場の販売動向を集計した。その結果、2002年8月期は前年比159%と好調に推移していることが明らかとなった。

 
図1 メモリーカードの販売動向 2002年前年同月比推移(台数ベース)

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 メモリーカード市場の販売動向は、前年を大きく上回る実績で推移しており、2002年8月期はメモリーカード全体で前年比159%となった。なかでも、「SDカード/MMC」と「メモリースティック」が好調な売れ行きで推移している。特に、「SDカード/MMC」は、2002年8月期には台数ベースで前年比約7.5倍の大幅増となった。

 
表1 デジタルカメラの販売動向 2002年8月期 機種別ランキング(台数ベース)

表1
 
図2 デジタルカメラの販売動向 対応記録メディア別構成比推移(台数ベース)

図2


 なお、現時点において、メモリーカードの中心用途となっているデジタルカメラの市場動向に目を向けると、2002年8月期は、「スマートメディア」に対応している富士フイルムの「FinePixF401」がシェア5.9%を獲得し、3ヵ月連続でランキングトップを維持している。しかし、ランキング上位機種間のポイント差は少なく、各社ともダンゴ状態で熾烈なシェア争いを繰り広げている。これを反映してか、対応記録メディア別推移において「スマートメディア」対応機のシェアは、ランキングトップ機を擁するにもかかわらず、じりじりと低下した。また、「コンパクトフラッシュ」対応機のシェアも8月期に減少。その一方で「SDカード/MMC」対応機と「メモリースティック」対応機がシェアを伸ばし、デジタルカメラの搭載記録メディアは、4つの規格の混戦状態となりつつある。

 今秋より、スマートメディアを採用する富士フイルムとオリンパスは、「xDピクチャーカード」への移行を始める。同カードは、スマートメディアの3分の1程度の大きさで、デジタルカメラの2大メーカー主導による「写真の記録」用途に特化した製品として注目を集める。現在、メモリーカードは、デジタルカメラのみならず、PDAや携帯オーディオ、カメラ付き携帯電話など様々な用途へと広がりをみせている。メーカー各社はその流れのなかで、一方は「用途への特化」、他方は「マルチメディア化」と異なる方向性を打ち出しているものの、今後はそれぞれの特徴を活かした画期的な製品により、デジタル機器市場全体の活性化が期待されるところである。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)733店舗(2002年07月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

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