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好調なPC用記録型DVD、年末商戦の注目アイテムに

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好調なPC用記録型DVD、年末商戦の注目アイテムに


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、店頭市場における「PC用記録型DVD」の販売動向を集計した。その結果、2002年9月におけるPC用記録型DVDの販売台数は、対前年同月比で2.5倍以上と大きく伸長していることがわかった。平均販売単価の低下や、主要な記録規格をほぼカバーする製品の登場で、規格乱立の足かせが外れたことなどがブレークの要因になったとみられる。デジタルビデオカメラの普及による動画保存や、TV番組の録画のニーズも追い風となり、PC用記録型DVD は年末商戦でも注目アイテムのひとつになるとみられる。

 
図1 PC用記録型DVDの販売台数指数と前年同月比の推移図1
*2001年1月の販売台数を100とした指数で表示
 
図2 PC用記録型DVDの平均販売単価の推移

図2


 PC用記録型DVDの市場規模は拡大を続けている。BCNランキングによる2001年1月の販売台数を100とすると、2002年9月は536.4と5倍以上に成長した(図1)。とくに、2002年7月に以降において販売台数が急増している点が注目される。好調な要因として、まず平均販売単価が下がり、求めやすい価格になってきたことが挙げられる。平均販売単価の推移をみると、2002年1月の4万7,000円から月を追うごとに下がり続け、9月には3万5,000円と1万円以上単価が下がった(図2)。本体価格の低下とともに、メディアの価格も下がってきており、販売増に拍車をかけたとみられる。

 
図3 2002年9月の記録規格別販売台数シェア

図3


 また、主要な記録規格をほぼカバーする「DVD-RAM/R/RW」が2002年9月に投入されたことも、市場拡大の後押しをしている。2002年9月の規格別販売台数シェアでは、「DVD-RAM/R/RW」が4割のシェアを占めトップとなった(図3)。今までのPC用記録型DVD市場では、さまざまな規格が乱立しており、規格ごとに一長一短があったため、ユーザーに受け入れられにくかった。しかし、「DVD-RAM/R/RW」の登場で、ユーザーの不安が払拭され、PC用記録型DVDの普及への糸口を見いだしたといえよう。

 このように価格と規格のハードルをクリアしたPC用記録型DVDは、本格的普及に向けて年末商戦でも注目アイテムのひとつになるとみられる。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)729店舗(2002年10月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

株式会社BCN
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株式会社BCN  北村 憲正
 
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