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PCでのTV鑑賞と録画についての調査 ユーザーの7割が「満足」

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PCでのTV鑑賞と録画についてのアンケート調査
PCでTVを見ているユーザーの7割が「満足」


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、Web上でPCでのTV鑑賞と録画についてのアンケート調査を行った。その結果、現在PCでTVを「見ている」という割合は2割にとどまったが、見ているユーザーの7割は「満足」という回答で、TVPCの利便性が認められていることがわかった。また現在見ていないユーザーでも、半数がPCでのTV鑑賞に意欲を示したことから、今後PCのTV機能利用率は高まると考えられる。
 今後PCでTVを見たいというユーザーに理由を聞いたところ、「PCを利用するついでにTVを見たいから」の比率が最も高く、現在PCでTVを見ているユーザーと同様に「ながら」利用の意向が高かった。しかし「女性」では「色々な場所でTVを見たいから」、「20代以下」では「省スペース化を図りたいから」の比率が他に比べて高いなど、利便性を感じる点には属性によって違いがみられた。
 PCでTVを見ることに関する自由意見では、PC=個人用、TV=家族用ととらえた回答が多かったことから、今後TVPCの利便性を高め、また家庭用一般TVとの差別化を図るためには、パーソナルユースをターゲットとした商品やサービスが求められているといえるだろう。

 
図1 PCでのTV視聴状況

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 PCのTV機能搭載比率は高まっている。BCNランキングによると、2004年2月(2月1日~2月29日)のデスクトップPCにおけるTV機能搭載モデルの販売構成比は59.6%、ノートPCでは10.6%となり、前年同月と比べてデスクトップPCで11.6ポイント増、ノートPCで5.8ポイント増となった。そこでBCN総研では、PCでのTV鑑賞と録画の実態を把握し、今後の意欲やニーズを探ることを目的にアンケート調査を行った。

 現在のPCでのTV視聴状況については、「見ている」という回答は20.5%にとどまり、「見ていない」ユーザーが大勢を占めた(図1)。

 
図2 視聴している理由(複数回答)

図2
 
図3 PCでTVを見ることに対する満足度

図3


 「見ている」ユーザーの視聴している理由は「PCを利用するついでにTVを見たいから」が57.0%と6割近くを占め、「ながら」利用が中心である様子がうかがえた(図2)。


 「見ている」ユーザーにPCでTVを見ることに対する満足度を聞いたところ、「大変満足している」は13.4%にとどまったが、「やや満足している」が57.7%を占め、合わせて7割が「満足」と回答した(図3)。TVPCの利便性は認められているといえる。

 
図4 今後の視聴意欲

図4
 
図5 視聴したい理由(複数回答)

図5


 現在「見ていない」ユーザーに今後の視聴意欲について聞いたところ、49.4%が「見たい」(「見たい」+「やや見たい」)と回答した(図4)。
 視聴したい理由は、「PCを利用するついでにTVを見たいから」が49.9%と最も多く、既に見ているユーザーと同様の結果となったが、「PCで録画をしたいから」、「色々な場所でTVを見たいから」、「省スペース化を図りたいから」などが『既に見ている』ユーザーと比べて高く、視聴理由が多様化している(図5)。

 
表1 視聴したい理由(属性別、複数回答)

表1
 
図6 PCでTVを見たくない理由(複数回答)

図6


 属性別にみると、「女性」では「色々な場所でTVを見たいから」、「20代以下」では「省スペース化を図りたいから」の比率が男性や他の年代と比べて高く、属性による違いがはっきりとあらわれた(表1)。
 今後の視聴意欲で「見たくない」(「あまり見たくない」+「まったく見たくない」)と回答したユーザーに見たくない理由を聞いたところ、「家庭用TVで十分」が8割にのぼった(図6)。「画面サイズが小さい」や「画質がよくない」といったPCの機能面でのマイナス要因というよりも、ニーズがないというのが最たる要因といえる。

 PCでTVを見ることについて自由に意見を述べてもらったところ、『肯定派』、『否定派』とも共通して、PC=個人用、TV=家庭用ととらえている様子がうかがえた。今後、TVPCの利便性を高め、また、家庭用一般TVとの差別化を図るためには、パーソナルユースをターゲットとした商品やサービスの充実が求められているといえる。

 
■調査概要
調査期間:2004年2月10日~16日
調査方法:弊社ホームページ上(「WebBCN」)でのアンケート
有効回答:2,314件

■回答者のプロファイル
性別: 男性 62.2% 女性 37.8%
年齢:20歳未満 0.6% 20~30歳未満 10.9% 30~40歳未満 36.1% 40~50歳未満 36.1% 50~60歳未満 11.5% 60歳以上 4.8%(平均:40.7歳)
PC利用歴:3年未満 5.8% 3~5年未満 17.0% 5~10年未満 35.6% 10~15年未満 19.5% 15~20年未満 10.2% 20年以上 11.8%(平均:9.2年)
家庭用TVを見る時間:1時間未満 8.6% 1~3時間未満 48.1% 3~5時間未満 30.3% 5~8時間未満 8.8% 8時間以上 3.3% TVを持っていない/壊れた 0.7% 不明 0.2%
 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)659店舗(2004年2月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

株式会社BCN
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TEL 03-4236-5200   FAX 03-3818-3006

本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN 井門 由香
 
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