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幼児ソフトに関する調査 購入者の6割が「有益」と評価

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幼児ソフトに関するアンケート調査幼児ソフト購入者の6割が「有益」と評価


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、Web上で幼児ソフトに関するアンケート調査を行った。その結果、幼児ソフトの購入経験のある回答者は全体の8%にとどまったものの、利用者のうち6割は導入効果について『有益』と回答した。利用形態としては、6割が「子供がひとりで使う」とし、そのうち8割が「1ヵ月未満」で子供が幼児ソフトを使いこなしたという。
 一方、購入経験のない回答者の購入しない理由は、「幼児がパソコンを使うことが教育上良いとは思えないから」が22.0%と最も多く、次いで「子供が一人で使えるとは思えないから」が21.0%となった。
 幼児がパソコンを使うことに否定的な層が考える子供がパソコンを利用する際の適齢期は、トップが「小学校高学年」、次いで「中学生」と続いた。

 
図1 幼児ソフトの購入経験

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 幼児ソフトは就学前の園児などを対象としたソフトで、「楽しく遊びながら学べる」が基本テーマとして貫かれている。パソコンソフト全体からみると市場規模は小さく、取り扱っていない販売店も少なくない。しかし、近隣の競合店が販売をやめたことから積極姿勢に転じるショップもあり、DVDソフトと併せて1 つのコーナーを作り、映像を流すことで子供の心をつかむなど、週末の親子連れをターゲットに相乗効果を狙う動きが表面化している。そこでBCN総研ではPCユーザーの幼児ソフトに対する意識を探るべく、アンケート調査を行った。

 有効回答は477件。そのうち幼児ソフトの購入経験のある回答者は8.0%となった(図1)。

 
図2 幼児ソフトの利用形態

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図2-1 子供が使いこなすまでの期間

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 購入経験のある回答者に利用形態を聞いたところ、「子供がひとりで使う」が60.5%と過半数を超えた(図2)。「子供がひとりで使う」とした回答に子供が幼児ソフトを使いこなすまでの期間を聞いたところ、サンプル数が23人と少ないものの、その約8割が「1ヵ月未満」と回答した(図2-1)。幼児でも短期間で操作できる仕組みになっていることがわかる。

 
図3 幼児ソフトの導入効果

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 幼児ソフトの購入経験者に、幼児ソフト導入による効果を聞いたところ、「パソコンに馴染むうえで有益」という回答が44.7%。「子供が成長するために有益」(13.2%)と合わせて約6割の回答者が『有益』と回答した(図3)。これに対して「有用性は感じない」という回答は5.3%にとどまり、利用者は概ね有用性を感じていることが明らかとなった。

 
図4 幼児ソフト購入未経験者の購入しない理由(複数回答)

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図4-1 子供がパソコンを使い始めるのに適していると考える年齢/学年

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 一方、幼児ソフトの購入未経験者に購入しない理由を聞いたところ、最も多かったのが「幼児がパソコンを使うことが教育上良いとは思えないから」が22.0%と最も多く、次いで「子供が一人で使えるとは思えないから」が21.1%となった(図4)。
 「幼児がパソコンを使うことが教育上良いとは思えないから」とした回答者に対して、子供がパソコンを使ううえで適した年齢/学年を聞いた結果は、「小学生高学年」が35.8%でトップ、次いで「中学生」(24.2%)の順となった(図4-1)。幼児がパソコンを使うことに否定的な層だけに、肯定する層と比べて子供がパソコンを利用する際の適齢期は高めの結果になっている。

 パソコン利用の低年齢化は急速に進みつつあり、親が思う子供のパソコン利用開始適齢期と、実際の子供の利用実態にはギャップがある。今後の幼児ソフトの需要動向が注目される。

 
■調査概要
・調査期間:2004年7月1日~5日
・調査方法:弊社ホームページ(WebBCN)でのアンケート
・回答数:477件
・回答者のプロファイル
 性別:男性 62.3% 女性 37.7%
 年齢:10代 0.4% 20代 6.5% 30代 35.6% 40代 37.9% 50代 6.1% 60代以上 1.9% 不明 11.5%
 
* BCNでは東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、 T・ZONE DIY、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、100満ボルト、ラオックス=50音順)572店舗(2004年6月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

* BCN総研では、BCNランキングに基づく販売データ分析、消費者アンケート調査、販売店取材を有機的に活用した調査レポート「INDICATOR Plus」を毎月2巻発行しています。「INDICATOR Plus」のレポート概要は最終ページをご参照下さい。
本調査結果の詳細は「INDICATOR Plus 8月号 No.1」で掲載しております。

株式会社BCN
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN 井門 由香
 
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