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DELL PC購入者(個人)の実態調査 コストパフォーマンスが鍵

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DELL PC購入者(個人)の実態調査
コストパフォーマンスが鍵


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、DELL PC購入者の実態についての調査レポート(A4版29ページ、価格15万7,500円)をまとめた。
 調査の結果、DELL PCの購入者は、NEC、ソニー、富士通に比べてPCについての“知識”、“活用度”、“関心”がともに高く、PCに対してポジティブなユーザーが多いことが明らかとなった。
 DELLユーザーが以前所有していたPCのメーカーは「富士通」の比率が最も高く、メーカーをスイッチした理由としては、「価格における性能比が高い」、「価格が安かった」が突出し、コストパフォーマンスでの優位性がDELL PCへの移行を推し進める理由となっている。


 DELL PCは国内PC市場での存在感を着実に高めているが、販売店を介さないメーカー直販であるために、ユーザー像などはつかみにくい状況にある。そこでBCN 総研では、DELL PCユーザー、NEC、ソニー、富士通の各ユーザーを対象にアンケート調査を実施した。
 
(注)現在所有しているPCが新規購入であるユーザーと、同一メーカー間の買い替え/買い増しユーザーを除外
 
図1 知識:「PC関連の知識が豊富である」

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 PCに対する姿勢や距離感をつかむため、“知識”=「PC関連の知識が豊富である」、“活用度”=「生活の中でPCを積極的に活用している」、“関心”=「PC関連の最新動向に関心が高い」がどの程度あてはまるかを聞き、メーカー別にみた。

 “知識”については、DELLで『あてはまる』(「よくあてはまる」+「ややあてはまる」)が68.2%に達し、他社との差が大きかった(図1)。
 “活用度”については、全般的に『あてはまる』とする割合が多く、各メーカーとも約9割を占めた。「よくあてはまる」の比率は、富士通が46.7%と最も高く、次いでDELL(42.0%)が続いた。
 “関心”については、DELLとソニーで 「よくあてはまる」とする割合が高く、約2割を占めた。『あてはまる』の比率はDELLが最も高く、6割を超えた。

 
図2 ユーザープロフィール:知識/活用度/関心によるユーザー分類

図2


 これらの結果をまとめてユーザーを分類した結果が図2である。
 (分類の基準とそれぞれの区分の名称は以下の通り)
 
◆Positiveユーザー
 3問ともに「よくあてはまる」または「あてはまる」と回答したユーザー

◆Lightユーザー
 “活用度”で、「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」のいずれかに回答したユーザー、または“知識”と“関心”で「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」と回答したユーザー

◆Generalユーザー
 「Positiveユーザー」および「Lightユーザー」以外のユーザー

 メーカー別に上記ユーザー分類でみると、DELLでは「Positiveユーザー」が半数以上を占め、また、「Lightユーザー」比率が他メーカーに比べて低いなど、他社との違いがはっきりとあらわれた。

 以前所有していたPCのメーカーは、DELLでは「富士通」の比率が高く、次いで「NEC」となった。
(注)現在所有しているメーカーが以前所有していたメーカーと同じユーザーは調査対象外
 メーカーをスイッチした理由については、DELLは「価格における性能比が高い」(61.6%)、「価格が安かった」(54.1%)が突出し、コストパフォーマンスでの優位性がDELLへの移行を推し進める理由となっていることが明らかとなった。また、「自分の欲しい性能や機能を自由に組み合わせて買えた」(49.4%)、「不必要な付属ソフトがない」(36.9%)が他メーカーに比べて高く、BTOへの評価も高い。一方、他3メーカーでは、「デザインやサイズについて、より良い製品があった」とする割合が高く、デザインやサイズについてはNEC、ソニー、富士通がDELLに対して優位に立っているといえる。

 DELLは、価格・コストパフォーマンス・BTOが差別化ポイントとなっているが、これらも競合の激化で 薄れつつあることから、今後、新たな優位性の訴求が求められていくと推察される。

 
【アンケート実施要項】
調査期間:事前調査 2004年8月27日~30日、本調査 2004年8月30日~31日
調査方法:Webによるアンケート調査
【回答件数】
総回答数:1020件
DELLユーザー:255件、NECユーザー:255件、ソニーユーザー:255件、富士通ユーザー:255件

【回答者の基本的属性】
性別:男性 60.1%、女性 39.9%
年齢:20歳未満 2.2%、20~30歳未満 21.9%、30~40歳未満 39.0%、40~50歳未満 24.1%、50~60歳未満 9.7%、60歳以上 3.1%
PC利用歴:1年未満 0.7%、1~3年未満 4.1%、3~5年未満 17.5%、5~10年未満 45.4%、10年以上 32.3%
 
* BCNでは東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、100満ボルト、ラオックス=50音順)569店舗(2004年8月末現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

* BCN総研では、BCNランキングに基づく販売データ分析、消費者アンケート調査、販売店取材を有機的に活用した調査レポート「INDICATOR Plus」を毎月2巻発行しています。「INDICATOR Plus」のレポート概要は最終ページをご参照下さい。
本調査結果の詳細は「INDICATOR Plus 10月号 No.1」で掲載しております。

株式会社BCN
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN 井門 由香
 
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