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05年11月のプリンタ市場
機能の複合化率は50%を突破、ハガキサイズ大の超小型プリンタの占有率は7.6%に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングのプリンタ部門を分析した結果、05年11月における機能の複合化率(コピー、スキャナ、FAX機能の付加)が50%を超えていることを明らかにした。プリンタは印字方式別にインクジェット、レーザー、サーマル、ドットインパクト、LED方式に大別でき、この中で複合化モデルが登場しているのはインクジェットとレーザーの2方式。複合化率は、インクジェットが前年同月に比べて約14ポイント増の55.4%に達し、レーザーでも約2ポイント増の13.7%となった。この結果、プリンタ全体に占める複合化率は前年同月の40.3%から53.3%に高まった。一方、印字がハガキ大サイズでA6以下の超小型プリンタの売れ行きも徐々に高まり、プリンタ全体に占める台数シェアは、前年同月の5.5%から7.6%に上昇した。

 
図表1 印字方式別の分布と伸び率

図表1


 05年11月における方式別の台数分布は、インクジェットが圧倒的で95.7%を占める。これに続くのはレーザー(2.2%)、サーマル(1.9%)、ドットインパクト(0.2%)、LED(0.1%)。プリンタ全体の販売台数は前年同月比96.5%とやや精彩を欠くが、方式別ではやや格差が生じている。インクジェットの伸び率は96.2%、レーザーは99.7%、LEDは77.5%にとどまったが、分母は小さいながらもサーマルは113.6%、ドットインパクトは117.9%と2桁の伸びとなった(図表1)。

 
図表2 印字方式別の機能複合化率

図表2


 この中で複合化モデルが登場しているのは、インクジェットとレーザーで、それぞれの複合化率を図表2で示した。インクジェットは前年同月の41.7%から55.4%に高まり、レーザーも11.8%から13.7%に小幅アップした。この結果、プリンタ全体に占める複合化モデルは、40.3%から53.3%と半数を超えた。「一台何役」といわれる機能の複合化は、大きな流れとなりつつあることを示している。

 
図表3 プリンタ全体に占める超小型プリンタシェア

図表3


 一方、印字サイズがハガキ大でA6以下の超小型プリンタの市場開拓もすすみつつある。1年前の04年11月時点における超小型プリンタの市場占有率は5.5%であったが、その後変動を伴いながらも05年11月では7.6%と高まった(図表3)。

 
図表4 超小型プリンタの方式別台数分布

図表4


 超小型プリンタの印字方式はインクジェット、サーマルの2方式で、サーマルではほぼ全量を超小型プリンタが占める。方式別の台数分布は図表4で示す通りで、05年11月ではインクジェット75.5%、サーマル24.5%で、ほぼ7対3の割合。04年11月の超小型プリンタの販売台数を100とした指数で見ると05年11月では133に達し、前年同月比で33%増となった。
 超小型プリンタはメーカーによって呼称は異なるが、基本的には一般的なプリンタと同様な使い方ができるのはもちろん、PCを介さずデジカメ画像をケーブルやメディア経由でダイレクトに印刷できる点に特徴がある。PCを立ち上げ、デジカメのデータを転送して印刷する、こうした煩わしさを排除したことからPCに不慣れなユーザーにとって利便性は高い。対象層への訴求を強めることで、現在のプリンタ全体に占める台数シェア7.6%から、2桁超えにつながる可能性を秘めている。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電量販店18社(アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、 さくらや、上新電機、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ニノミヤ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ラオックス=50音順)2,205店舗(2005年12月末現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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