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デジタルカメラ、高画素化と価格据え置き傾向が顕著

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デジタルカメラ、高画素化と価格据え置き傾向が顕著
1万画素あたりの単価、1年前に比べて2ケタの下落


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとにデジタルカメラの販売動向をまとめた(13社データ使用)。これによると、「1万画素」あたりの販売単価は月を追うごとに下落。7月は1年前に比べてコンパクトカメラで約21%、一眼レフカメラでも約10%と2ケタの下落となっており、高画素化と価格据え置き傾向が色濃く現れている。需要一巡で、買い換え需要へとシフトしたコンパクトでは需要第二波をいかに創出するかが今後のカギを握り、一眼レフではソニー、松下電器産業の本格参戦で老舗メーカーとの主導権争いが焦点となる。

 
図表1 台数構成比と伸び率

図表1
 
図表2 金額構成比と伸び率

図表2


●台数分布はコンパクトが95%、一眼レフは5%前後と、ここ数か月大きな変化はない。ただし、前年同月比での伸び率では開きが大きい。買い換え需要へとシフトしたことでマイナスの伸びにとどまるコンパクトに対して、分母の小さい一眼レフは変動は伴うもののプラス成長を持続、7月は114.4%と2ケタの伸びを示した。「α100」によるソニー本格参戦が市場の伸びを支える要因となった。

 
図表3 画素別分布

図表3


●高画素化が引き続き進展中。コンパクトでは3月以降、「6-800万画素未満」が最大のボリュームゾーンへとシフト、一眼レフでは600万画素未満はほぼ消滅し、「1000万画素以上」の比率が断続的に上昇し7月は3割を超えた。1000万画素以上については、コンパクトではカシオ「EX-Z1000」が市場をけん引、一眼レフではソニー「α100」の参戦が比率アップの要因となった。

 
図表4 「1万画素」あたりの単価

図表4


●高画素化と価格据え置き傾向によって、1万画素あたりの単価は月を追うごとに下落しつつある。7月は1年前の05年7月と比較すると、コンパクトでは65.7円から51.8円と約21%、一眼レフでは158.6円から142.0円と約10%の下落となった。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店22社(アマゾン ジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、サクセス、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ラオックス=50音順)2,286店舗(2006年7月末現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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