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メモリ需要、高い伸び率に

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メモリ需要、自作とVistaで高い伸び率に
1GBのノーブランド品、初めて1万円割り込む


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとに「メモリ」の販売動向をまとめた(17社データ使用)。この結果、自作PCの盛り上がりとWindows Vistaの登場で、メモリ需要は高い伸びを示していることが分かった。PCを自作するうえでキーパーツとなるマザーボードと、Vistaが大半を占めるOSの伸び率は、メモリのそれとほぼリンクしており、相関関係は大きい。特に、ストレスなくVistaを利用するには、1GB以上が必要となることから、メモリの増設需要に拍車がかかっているようだ。メーカーの保証がない代わりに、販売店が独自に保証する方向にあるノーブランド品が引き続き市場をリード、1GB(1024MB)タイプの平均単価は初めて1万円を割り込んできた。この煽りを受けて、ブランド品も値を下げる傾向にある。

 
図表1 「マザーボート」と「OS」の伸び率

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図表2 「メモリ」の伸び率

図表2


●マザーボードとOSの販売量はここ数か月、前年同月比で2ケタの伸びを示している(図表1)。この影響で、メモリの売れ行きも増大し、2-3月の販売数量は40%を超える高い伸びとなった(図表2)。
マザーボード、OSの需要曲線と、メモリのそれはほぼリンクしており、両者の相関が大きいことを物語っている。

 
図表3 メモリのサイズ別構成比率

図表3
 
図表4 メモリのメーカー別シェア

図表4


●メモリサイズは512MBがメインで構成比率は半数を超えるが、徐々に1024MB(1GB)の比率が増大し30%を超えてきた。GB時代を迎えるのはそう遠くはないと見ていいだろう(図表3)。
販売数量別のメーカー別シェアは、引き続きノーブランドが30%を超えており、ブランド品ではI・Oデータ機器、バッファローが上位を占めている(図表4)。

 
図表5 512MBメモリの単価

図表5
 
図表6 1024MBメモリの単価

図表6


●メーカー保証のないノーブランド品と保証があるブランド品の平均単価を比較すると、価格差は大きい。
512MB(図表5)では、前者が5300円、後者は7700円であった。一方、1024MB(図表6)では前者が初めて1万円を割り込み9500円、後者は1万4400円であった。ノーブランド品の値崩れがブランド品にも影響し、小刻みに値を下げる傾向にある。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店21社(アマゾン ジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ラオックス=50音順)2,271店舗(2007年4月末現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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