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LCD、モニタ別売デスクトップPCの増大で需要回復 19インチが主導

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LCD、表示装置別売デスクトップPCの増大で需要回復
完全に19インチが主導、平均価格は3万円割り込みIOデータ機器が強み


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、 BCNランキングデータをもとに、「液晶ディスプレイ(LCD)」の販売動向をまとめた(17社データを使用)。この結果、6月は表示装置別売デスクトップPCの台数比率が高まったことが影響して、LCDの販売台数、金額が久方ぶりにプラスへと転じた。画面サイズの大型化が進展中で、19インチが40%以上を占めて市場をリード、平均価格は3万円を割り込みアイ・オー・データ機器(IOデータ機器)が強みを発揮する展開だ。19インチが主流とはいえ、さらにワンサイズ大きい22インチの比率が上昇中で、20インチ超の時代が意外と早く到来する可能性もある。

 
図表1 LCDとデスクトップPCの相関

図表1
 
図表2 LCD形状と機能

図表2


●台数、金額とも6月は前年同月比でプラスに転じ、LCD市場は復調傾向にある。最大の要因は、デスクトップPC表示装置別売モデルの比率が上昇し、3割を超えたことが見逃せない(図表1)。
LCDの形状と機能では、スピーカー内蔵率は60%台で安定しているが、ワイドタイプの比率は月を追うごとに上昇し、50%に迫る勢いにある。一方、TV機能装備率はわずか1%にとどまり、ユーザーの低価格志向を受けて付加機能を省く機運が色濃く現れている(図表2)。

 
図表3 インチ別台数分布

図表3
 
図表4 インチ別平均価格

図表4


●17インチから19インチへとシフトしたのは2月からで、ここ数か月、19インチの占有率は40%台にある。22インチの比率は月を追うごとに上昇中で、6月は11.8%を占めた(図表3)。
平均価格は小刻みに値を下げる傾向にある。19インチは3万円、22インチは4万円をそれぞれ割り込み、ベーシックな機能に特化した低価格モデルが主流となっている(図表4)。

 
図表5 メーカー別台数シェア(全体)

図表5
 
図表6 メーカー別台数シェア(19インチ)

図表6


●LCD全体のメーカー別台数シェアでは、三菱電機とIOデータ機器が拮抗し、LG電子以下の2番手グループとの差は大きい。6月は三菱が20%を超えるシェアを獲得した(図表5)。
19インチだけに絞り込むと、IOデータ機器が強みを発揮、ここ数か月は20%台のシェアを獲得して首位の座を維持している(図表6)。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店22社(アマゾン ジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、サードウェーブ、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ラオックス=50音順)2,305店舗(2007年7月1日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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