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メモリ市場、8か月連続で40%超す高い伸び、512MBから1GBが主流に

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メモリ市場、自作とVistaへのシフトで需要は旺盛
8か月連続で40%超す高い伸び、512MBから1GBが主流に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、 BCNランキングデータをもとに「メモリ」の販売動向をまとめた(17社データ)。この結果、勢いを増しつつある自作PCやVista移行に伴う増設機運の高まりを受けて、メモリ需要は引き続き旺盛であることが分かった。販売台数は2月以降、8か月連続で前年比40%以上の高い伸びを持続、実売価格の下落で値頃感が高まったことも需要増に拍車をかけている。デスクトップPC用とノートPC用を比較すると、PCとの相性から前者はノーブランドのバルク品が半数弱を占めるが、後者ではサードパーティ品がメイン。このため主流となった1GB(1024MB)の平均販売価格は、デスクトップ用が5000円台に突入したのに対して、ノート用は7000円台とやや高めで推移している。

 
図表1 台数、金額伸び率

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図表2 容量別の構成比率

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●台数は2月以降連続して高い伸びを示すが、金額は2月をピークに右肩下がりの曲線を描き、販売価格の下落が顕著(図表1)。
容量別の分布では、5月に1024MBの比率が512MBを逆転、1GB時代へと突入したが、早くも2048MB(2GB)が2ケタを占めて漸増傾向にある(図表2)。

 
図表3 デスクトップPC用主力メモリの単価

図表3
 
図表4 ノートPC用主力メモリの単価

図表4


●512MB、1024MBメモリとも販売価格の落ち込みは厳しい。デスクトップPC用の1024MBの平均価格は、昨年10月が1万4900円だったが、今年9月は5900円で、1年間で約60%の下落となった(図表3)。一方、ノートPC用も1万6900円から7500円に急落、1年間で50%を超える下落となった(図表4)。
価格急落で値頃感が高まったことが、増設需要などメモリ需要の底上げにつながっている。

 
図表5 デスクトップPC用メモリのメーカー別台数シェア

図表5
 
図表6 ノートPC用メモリのメーカー別台数シェア

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●ノーブランド品の占める比率は、デスクトップPCとノートPCでは大きな差が生じている(図表5-6)。前者は40%以上を占めるが、後者では10%未満にとどまる。
メモリはPCとの相性の善し悪しが常につきまとうが、デスクトップはノートに比べて汎用パーツをメインに構成するため、相性はさほど大きな問題となっていない。このため、デスクトップでは廉価なノーブランド品が勢力を拡大する傾向にある。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店23社(アマゾン ジャパン、エイデン、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、さくらや、サンキュー、上新電機、ストリーム、セブンドリーム・ドットコム、ソフマップ、 ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ユニットコム、ラオックス)2,322店舗(2007年10月1日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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