プレスリリース

デジタル一眼レフ、売れ行き好調 2強による主導権争い一段と激化か

プレスリリースPDF版

デジタル一眼レフ、年明け以降も売れ行き好調
新モデル投入で2強による主導権争い一段と激化か


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとに「デジタル一眼レフカメラ」に焦点をあてて販売動向をまとめた。一眼レフの内訳は「ボディ」のみと、レンズを含めた「レンズセット」モデルに大別でき、年明け以降、いずれも好調な伸びを示していることが分かった。メーカー別シェアでは完全に2強が市場を牛耳る展開で、「ボディ」では僅差でキヤノンがトップの座を維持、逆に「レンズセット」ではニコンが首位の座をキープ。それぞれが異なる領域でトップシェアを分け合う状態が続いている。ただ、ニコンが2月下旬に「D60」、キヤノンが3月下旬に「Kiss」の新モデルを投入することから、2強による主導権争いが激化するのは必至で、勢力図が塗り変わる可能性もある。

 
図表1 デジカメのタイプ別構成比率

図表1
 
図表2 一眼レフの画素数別台数構成比率

図表2


●ここ数か月、デジカメ全体に占める「ボディ」と「レンズセット」を合わせた一眼レフの台数比率は7%前後、金額は20%台で推移中(図表1)。
画素数別台数構成比では、いずれも1000-1200万未満がボリュームゾーンとなるが、高画素ゾーンでみれば両者の差は顕著。ボディでは1200-1500万未満が縮小し、ワンランク上の1500万以上(特に2000万画素以上)が開けつつある。一方、レンズセットでは処分によって、1月は800万未満の比率が高まっている(図表2)。

 
図表3 一眼レフ(ボディ)の伸び率と単価

図表3
 
図表4 一眼レフ(レンズセット)の伸び率と単価

図表4


●1月の「ボディ」「レンズセット」とも台数、金額伸び率が2ケタ台を維持、引き続き需要が旺盛であることを示している(図表3-4)。
平均単価はボディが13万5000円、レンズセットが8万9000円と値を下げた。春先に投入される有力な新モデルの影響が現れ始めている。

 
図表5 一眼レフ(ボディ)のメーカー別台数シェア

図表5
 
図表6 一眼レフ(レンズセット)のメーカー別台数シェア

図表6


●「ボディ」でキヤノン、「レンズセット」ではニコンがトップシェアを維持する展開だ。ニコンは、ボディでキヤノンとの差を縮め、レンズセットではキヤノンとの差を広げた。ただし、2強による一騎打ちの構図に変わりはなく、今後も主導権争いが激化する見通し(図表5-6)。
両社とも春先にローエンド領域の拡充に向けて新モデルを投入するが、その仕上がり具合がシェアを決める要因となりそうだ。

 
*図表3、4の伸び率は標準パネルデータ、それ以外は最大パネルデータを使用しています
 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店24社(アマゾン ジャパン、エイデン、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、さくらや、サンキュー、上新電機、ストリーム、セブンドリーム・ドットコム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ムラウチドットコム、ユニットコム、ラオックス=50音順)2,299店舗(2008年1月31日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。
*ケーズホールディングスの旧デンコードー店舗分はランキングデータ集計に含まれておりません。

株式会社BCN
113-0033 東京都文京区本郷3-18-14 本郷ダイヤビル6F
TEL 03-4236-5200   FAX 03-3818-3006

本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN 田中繁廣
 
これまでに配信したリリース一覧はこちら
プレスリリース一覧