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ミラーレス一眼、初の5割突破、レンズ交換型市場で

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ミラーレス一眼、初の5割突破、レンズ交換型市場で
――デジカメ活性化の主役として大きな期待

 

レンズ交換型デジタルカメラ市場で2012年1月、ミラーレス一眼の販売台数構成比が初めて5割を超えた。ここにきて新製品も相次いで登場しており、デジカメ市場を活性化する一大カテゴリーに成長している。全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。

レンズ交換型デジタルカメラの中で、プリズムやミラーを持たない、いわゆる「ミラーレス一眼」の販売台数が2012年1月に初めて5割を突破、52.2%を記録した。ミラーレス一眼は、08年10月にパナソニックが発売して以来、オリンパス、ソニー、ペンタックス、ニコンと主要デジタルカメラメーカーが続々と参入している新カテゴリーで、近く富士フイルムも新製品を発売するなど、このところ勢いが加速している。

 
図1 <レンズ交換型に占めるミラーレス一眼の販売台数構成比>

 

図2 <ミラーレス一眼/デジカメ全体の販売台数・金額前年同月比/平均単価>

 

ミラーレス一眼の販売前年同月比は、1月が台数で23.0%増(123.0%)、金額も20.4%増(120.4%)と好調。税抜き平均単価も11年11月以降5万2800円を維持しており、今後もデジタルカメラ市場の活性化に大きく寄与するものと考えられる。一方、タイの洪水の影響が依然続いている「一眼レフ」では、1月の前年同月比が、販売台数で37.6%減(62.4%)、販売金額で39.1%減(60.9%)と、大きく前年を下回っている。レンズ一体型のコンパクトカメラもふるわず、1月の販売台数では7.4%減(92.6%)、販売金額では16.3%減(83.7%)と、前年割れが続いている状態。税抜き平均単価も1万3300円まで下落している。

こうした背景から、デジタルカメラ全体の前年同月比は、1月の販売台数で8.4%減(91.6%)、金額で18.4%減(81.6%)と大きく前年を下回った。平均単価も1万9700円と2万円を切っており、現時点では楽観できる状況ではない。しかし一眼レフに関しては、東日本大震災の影響で昨年はあまり登場しなかった新製品も、今年はその反動で数多く登場する見込み。タイの生産も春には復旧すると見られ、以降、市場の回復が大いに期待できる。また、単価下落が続くレンズ一体型カメラだが、その一方で高額・高機能モデルでの動きに活気が出てきており、このカテゴリーでは拡大の期待も大きい。

 デジカメ市場は、コモディティー化が進んだ手軽な家電製品としてのデジカメと、写真を撮影する道具としてのカメラという2つの流れが大きくなってきた。ミラーレス一眼は、小さく手軽でありながらも道具としての魅力も兼ね備えた製品ともいえ、当面、デジタルカメラ市場回復の中心的役割を担うカテゴリーになりそうだ。

 
このプレスリリースの実売データは、全国の量販店23社(アベルネット、アマゾンジャパン、エディオン、NTTレゾナント、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス=50音順・2011年12月1日現在)のPOSデータを集計する「BCNランキング」によるものです。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。

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